先日、クロジに初遭遇した。黒に近い灰色をした鳥である。
カメラはこのブログでもおなじみとなったCOOLPIX B700だ。
かわいらしい姿を撮ることができた。・・・が、正直に言うと今回の撮影は大苦戦だった。
クロジ
まずは今回撮影したクロジという鳥から紹介しよう。
クロジは全長は17cmぐらいの小さな鳥だ。スズメの全長が14cmぐらいだから、スズメよりもほんの少し大きい計算になる。
全身は、黒に近い灰色をしている。光の加減によって、かなり黒くみえるときもあれば、青っぽいグレーにみえることもある。
暗いところが好き
クロジは、山や林の暗いところにいることが多い鳥だ。
また、全身が黒に近い灰色なので、この写真のように石や枝に囲まれた場所にいると、なかなか見つからなかったりする。
小鳥らしく、よく動くのも特長だ。この日は見ている間、ほとんど落ち着くことなく、せわしなく動き回っていた。
B700で撮るむずかしさ
この日はチャンス自体は多かったのだが、失敗写真を量産してしまった。
- 薄暗い場所
- 目と体の色の差がほとんどない
- せわしなく動き回る
という条件は、B700にとって非常に厳しい。
特に、目と体の色の差がほとんどないため、AFのポイントを最小にしていてもなかなか目にピントが来ない。
また、クロジは非常によく動くため、ピントが合った次の瞬間には、顔がよそを向いていることも多かった。
B700のファインダー
B700のファインダーはEVF(電子ビューファインダー)といって、実像ではなく映像が映るしくみになっている。
これが少々やっかいで、リアルタイムで実像がみられる一眼レフの光学ファインダーと違い、EVFは実際よりも少し遅れて映る。
EVFでも高級機であれば、この問題もかなり解消されてきているが、ご存知の通り、B700は高倍率ズームレンズを搭載したコンデジである。
そう、EVFの遅延と付き合っていかなくてはならないのだ。
B700のファインダーは全体的にはよくできていると思うが、せわしなく動き回る小鳥を相手にするのは、かなり大変だ。
クロジのメスとアオジ
この日はクロジを撮っていたところ、クロジの後を追うようにこんな鳥が出てきた。
一瞬、アオジかと思ったのだが、アオジほどお腹に色がついておらず、頭の模様もちょっと違う感じだ。
帰ってから調べてみたところ、クロジのメスがアオジによく似ているらしい。
クロジのメスとアオジはよく似ていて、区別がつきづらいそうだ。
見分けるポイントは腰の色で、茶色いとクロジのメスの可能性が高いそうだが・・・
撮った写真を見返したところ、腰が写っていたのはこれ1枚のみ。腰の色を見ようにも、なんとも判断のしづらい1枚になってしまった。
まあ、いずれにせよ、かわいい鳥に出会えるのはうれしいものである。