今、PENTAX K-50を買うのはアリなのか。このところそんなことを考えています。
K-50の発売は2013年。少し古い機種になりますが、今でも十分に通用するスペックを持っています。
そんなカメラが中古で2~3万円台で買えるとなれば・・・やっぱりほしくなっちゃいますね。
というわけで今回は「今、K-50を買うのはアリなのか」について考えていきます。
K-50のスペック表から考える
K-50の主な仕様
まずはK-50の主な仕様からです。
撮像素子 | APS-C |
有効画素数 | 1628万画素 |
撮影感度 | 標準ISO100~51200 |
シャッタースピード | 1/6000~30秒 |
連写撮影 | 6コマ/秒 |
ファインダー形式 | ペンタプリズム |
ファインダー視野率 | 100% |
撮影枚数 | ファインダー使用時 1250枚 |
RAW | 12bit |
電池タイプ | 単3×4本(専用バッテリーも可) |
発売当初から「中級機に匹敵する性能」といわれてきたK-50ですが、今見ても何の問題もないスペックですね。
今の機種に比べると、画素数が控えめ(有効画素数1628万画素)なぐらい。それ以外は十分な性能であることがわかります。
その画素数に関しても、閲覧環境がPC・タブレット・スマホならこれで十分。よほど大きなプリントをするのでなければ、問題なしといったところですね。
ボディサイズ
K-50は、デジタル一眼レフの中では小型の部類です。
K-50の横幅は129mm、高さは96.5mmあります。現行品のK-70よりもちょっとだけ大きめです。
ボディの厚みは70mmあります。厚みに関しては、現行品のK-70よりも少し薄めです(K-70は74mm)。
ボディの重さ
K-50は本体のみで約590gあります。K-70が約628gですから、40gぐらい違いますね。
バッテリーを含めた重さも、K-50のほうが軽め。K-50は乾電池が使えるのですが、乾電池を入れた場合でもK-70より軽めです。
・・・こうしてみると間違いなく「買い」にみえますが・・・
・・・実はすご~く大きな問題があります。
「絞り制御ブロックの故障」をどう考えるか
持病というべき症状
K-50には、前機種K-30と同様に「持病」というべき症状があります。
それは「絞り制御ブロックの故障」で、ざっくり言うと、撮った写真が真っ黒になるというものです。
この症状はあちこち報告されていて「使用頻度に関わらず、経年によって起こるのでは・・・」という声もあります。K-30で頻発し、K-50でも多く報告されています。
たとえば、価格コムではこんな感じで書かれています▼
この症状が起こると、1枚目の写真が真っ黒になり、次第にその頻度が増えてくるとのこと。
デジタルものは故障がつきものではありますが、K-30・K-50に関しては、故障といえばほぼ「絞り制御ブロックの故障」という感じ。
ネットでの情報は一部の声ということを考慮するにしても、気になる報告量ではあります。真っ黒な写真になることから「黒死病」と呼ばれたりもしていますね。
修理費の目安
RICOHのサイトで 修理費の簡易見積もりが出せるので、この症状が起こった場合の見積もりを出してみました。
不具合の選択項目で「露出アンダー・オーバー」と「露出不安定」があったので、両方出してみました。
・・・どちらも17,300円という見積もりになりました。簡易見積もりなので、あくまで目安といったところですが、そこそこかかりますね。
今からK-50を買う場合は、「この症状が起こる可能性」も考慮した上で買うほうがよさそうです。
・・・となると、保証の長いショップで買うか、最初から修理費も視野に入れて買うかのどちらかですね。
後者であれば「安い」という前提はくずれちゃいますね・・・。もう少し足して、K-5系かK-3を買ったほうが幸せになれるかも。
まとめ
中古はもともとリスクがあるものですが、あまりに報告例が多いと気になっちゃいますね。
が、そうした点を踏まえてもK-50は魅力的。現在の中古価格を考えれば、十分すぎるぐらいにたのしめそうなカメラであります。
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