COOLPIX B700を「手軽に使える一眼」として検討している人も多いのではないだろうか。
一眼レフと同様のモードを持ち、レンズ交換なしでクローズアップから超望遠まで撮れる、2000万画素以上の画素数・・・これだけみれば「一眼レフを買うよりお得」な印象だ。
さて、実際のところはどうなのか、これから数回にわけて検証していこう。
B700のボケ具合
「一眼に期待するもの」として、多くの人が挙げるのが「画質」と「ボケ」だろう。
画質に関しては総合して検証するとして、今回はB700のボケ(背景のボケ)についてみていこう。
B700はシーンによってはボケるが、基本的にはボケにくいと考えておこう。
条件があえばそれなりにボケるが、「一眼らしい」と多くの人が感じるような「とろけるようなボケ」や「ボケ具合をコントロールして撮る」といったことは、少し難しい。
B700はどんな感じでボケる?
実際に撮った写真を例に、B700のボケ(背景のボケ具合)をみていこう。
まずはこの1枚。「背景をぼかして鳥を際立たせたい」ところだが、このポジションからだとB700ではこれが目一杯だ(背景がすぐ近くに見えるが、これは望遠レンズの圧縮効果によるものだ。実際はけっこうな距離がある)
こうしたシーンで背景をぼかしたい場合、自分のポジションやアングルを変えるなどして、ボケる条件をつくる必要がある。
先ほどよりも背景がずいぶんとボケた1枚。欲を言えばもう少しぼかせるといいが、このシーンではこれが目一杯だ。
別の写真をみてみよう。
こちらはニホンカナヘビの子供だ。写真では大きく見えるが、実物は小指ほどもない、とても小さな子だった。
背景のきみどりになっているところは、草むらだ。このケースも、ポジション・アングルによって背景のボケ具合がずいぶんと変わる。
B700は基本的に「ボケにくい」カメラなので、背景をぼかすのには工夫が必要になる。条件にも左右されるので、「ボケ具合をコントロールする、意図してぼかす」といったことは非常に難しい。
まとめ
B700は一台で様々なことができるが、「手軽にぼかしたい」「ボケをたのしみたい」という用途なら、デジタル一眼(一眼レフ、ミラーレス一眼)の圧勝だ。
次回は、「階調」についてみていこう。
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