COOLPIX B700は、一眼レフの代わりになるかどうか。今回は「階調」についてみていこう。
★前回の記事はこちら↓
B700の階調について
階調とは「色彩表現の幅」「色彩表現のなめらかさ」のことをいう。階調が豊かなほど、写真がキレイにみえやすくなる。
階調は「センサーサイズの大きさ」によって左右される。大きいほど階調が豊かになる、というわけだ。
さて、B700だが、デジタル一眼に比べるとセンサーサイズがかなり小さい。「1/2.3型」というサイズで、コンパクトデジタルカメラ、いわゆるコンデジと同じサイズのものを使っている。
そのため、一眼レフに比べて、色彩表現の幅が狭くなる。ダイナミックレンジ(明暗の幅)も同様だ。
ぺったりとした色になってしまったり、色の変化が極端になったり、白とび・黒つぶれしやすかったり―といったことが起こるわけだ。
階調・ダイナミックレンジが狭いとどうなる?
たとえば、この写真の背景をみてみよう。
すずめの上のほうは、葉っぱの間から光が差しているところだが、色の変化がずいぶんとおおざっぱだ。真っ白になっている部分と、青みがかった部分がはっきりとわかれてしまっている。
階調やダイナミックレンジが豊かであれば、明るい部分がここまで極端にならず、白から青への変化もなめらかになるのだが、残念ながらB700でははっきりと色が分かれれてしまう。
どうすればいい?
階調・ダイナミックレンジの狭さは、工夫することでかなり補える。たとえば、明暗の差が極端ではないシーンを選ぶのも手だ。
この写真は、上のすずめの写真よりもずいぶんと背景が落ち着いている。強い光を避けるだけでもかなり違いが出る。
また、色彩表現の幅に関しては、コントラストを下げて撮るのも1つの方法だ。
特に原色系が含まれる被写体は、コントラストの調整で「ぺったり感」がかなり解消される。
まとめ
一眼レフであれば普通に撮影できる場面でも、B700では工夫が必要になる。この点は、前回の「ボケ」と同様だ。
次回は、ファインダーについてみていこう。
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