COOLPIX B700のレポートも7回目になった。今回は、B700の画(え)の癖であるイエローについて書いてみよう。
以前のレビューでも書いたが、B700は基本的に黄色みがかった調整が入りやすい傾向にある。
あたたかみが出やすい反面、その調整が過剰に思える場合もある。
イエローをどう扱うか
B700は普通に撮ると、黄色の補正がやや強めに入る傾向がある。簡単にいえば、「イエローのフィルターをかけたような」色合いになりやすい。
オートホワイトバランスではその傾向が強く、かなり癖がある印象だ。
決して悪いわけではないが、「実際に見た色」よりずいぶんと全体が黄色っぽくなってしまうケースがある。
気になる場合は、撮影時や補正時にイエローをマイナスにすると、画の雰囲気がずいぶんと変わる。
どのぐらいマイナスするか
イエローのマイナスの度合いだが、一定にするのではなく、被写体のイメージによって変えるのが確実だ。
ちなみに上の鳥は、最初にオートホワイトバランスで撮った時、全体がずいぶんと黄色がかってしまった。
そこで次に撮るときは「目の横のほうにある白い部分」がそこそこ白に近くなるように調整した(下のほうは、もともとくちばしの色が反射して黄色くなっている)。
さらにイエローをマイナスする手もあるが、この鳥の「不思議な質感」を出すには、やや残し気味にするのが最適だったので、この調整にしている。
つづいては、イエローを大きくマイナスしたものをみてみよう。
こちらはずいぶんシュッとした感じになった。
実物よりもややおとなしめの色合いだが、B700でなりがちな、けばけばしさも緩和された印象だ。
好みのよるところもあるが、B700で撮った画の色合いが気になるときや、けばけばしさが気になるときは、大胆にブルーに転ばせるのもよい方法だ。
【本日の鳥メモ】オニオオハシ(トップの写真)
体の全長に対するくちばしの長さが占める割合が世界最大の鳥。おもちゃみたいに見えるが本物の鳥だ。全長は60cmほどある。2枚目の写真は「キムネチュウハシ」。こちらは全長20cmほどの鳥だ。
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