NikonのCOOLPIX B700を購入してしばらく経つが、今日ははじめて4K動画を使ってみた。
ついでに「4K動画から静止画の切り出し」もやってみた。
冒頭の画像が4K動画から切り出した写真である。
焦点距離1440mm相当(35mm判換算)で撮影、トリミングなし、4K動画から切り出したままの状態だ。
中途半端に日の当たる場所だったので、お腹が明るくなってしまっているが、どうだろう、動画からの切り出しでここまで撮れていれば十分ではないだろうか。
ちなみに、この画像にシャープをかけると次のような感じになる。
やや硬さは出てしまうものの、先ほどよりも毛並みが際立つようになった。
この写真はアバウトにシャープをかけただけだが、きちんと調整すればさらにいい感じになりそうだ。
では、元となった4K動画とあわせて、B700の「4K動画切り出し」について紹介していこう。
4K動画からの切り出し
まずは元となった動画を紹介しよう。
撮影はB700で、動画の設定は4K動画(2160/30p 4KUHD)。超望遠を手持ち撮影なので、カメラの揺れは気にしないでネ!
鳥の動きが高速な部分があるが、早送りしているわけではなく、こういう動きをする鳥だ。リアルに速い。
こうして撮った動画から好きなコマを画像として保存できるのが、「4K動画からの切り出し」だ。
なので「とりあえず動画で撮っておいて、あとから切り取って写真にする」なんてこともできてしまうのだ。
元の動画はそのまま残るので、何回でも切り出しが可能。フレーム単位で切り出せるので、まさに「瞬間を切り取る」ことができるというわけだ。
通常の撮影では、レリーズタイムラグに悩まされることが多いB700だが、これは心強い機能だ。
使いやすさはどうか
次は、実際に使ってみて感じたことを書いてみよう。
AFのピント合わせ
まずはAFでのピント合わせについて。
B700の4K動画では、次の2つのAFが使える。
・AF-S(シングルAF):撮影開始時にあわせた位置で固定
・AF-F(常時AF):撮影中も繰り返しピント合わせをする
両方試してみたところ、被写体にもよるだろうが、私はAF-S(シングルAF)のほうが使いやすいように感じた。
AF-F(常時AF)は繰り返しピント合わせをしてくれるのはいいが、精度にやや難があるように感じた。狙ってほしいのとは違う場所にいくことが多かった。
AF-S(シングルAF)は「最初にピント位置が固定される」仕様とあるが、実際に使ってみると、撮影中も多少の調整が入っているように感じた。
画像の保存は「NORMAL」固定
4K動画で切り出した画像は、NORMAL画質でしか保存できない仕様になっている。
いろいろと試したところ、4K動画からの切り出しは、ほぼ「撮って出し」でいくのが理想だと思った。
レタッチ耐性を考えると、ガンガン補正をしたい人にとっては、やや厳しい仕様かもしれない。
動画の編集
B700では、動画から静止画を切り出すほかに、動画の一部を切り出すこともできる。
主に「余分なところをカットする」という使い方になると思うが、20秒ぐらいの動画であれば動画編集ソフトを使うよりも、B700でやったほうがはやい印象だ。
ただ、長い動画になると、B700ではちょっと大変。できないことはないが、素直に動画編集ソフトを使ってやったほうが、時間を有意義に使える。
そのほか
そのほかの点としては、動画の撮影中にズーム操作をすると、ズーム音が入るというところだろうか。静止画目的ならいいが、動画として使いたい場合は注意が必要だ。
まとめ
撮る前は、いかにも「動画から切り出しました」という感じになるかと思っていたが、まさかここまでのクオリティとは・・・。驚きでいっぱいだ。
通常の撮影モードといろいろ使い分けることができそうだ。それにしてもB700は面白いカメラである。
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