NikonのCOOLPIX B700は、4K動画から静止画を切り出すことができる。今回は、「4K動画からの切り出し」をしばらく使ってみた感想をかいてみよう。
▼4K動画からの切り出し その1はこちら
4K動画から静止画の切り出し
B700で4K動画から静止画を切り出すときは、カメラ本体で行う必要がある。
手順は次の通りだ。
- 撮った動画を再生し、切り出したいところで一時停止。
- コマ送りをして、ベストなところで切り取り
といった形で切り出すことができる。動画の中から最適なシーンを選べるので、非常に便利だ。
4K動画から切り出したものをいくつか紹介しよう。
カワセミ
こちらはカワセミだ。4K動画からの切り出しは、通常の写真とは画面の比率が変わる。やや横長の比率になる。
4K動画からの切り出しは、おまけ的な機能と思っていたのだが、大きなにじみや破綻もなく、想像以上にキレイな仕上がりだ。
ピント合わせも写真の時ほどのシビアさはなく、おおよその位置でもカメラが調整してくれる印象だ。
ヒレンジャク
こちらはヒレンジャクだ。せわしなく動いていたが、ちょうどいい位置に顔を向けたところを切り出してみた。
実は4K動画の撮影中、はばたきの瞬間もあったのだが、それはうまく切り出せなかった。
切り出しはフレーム単位になっているのだが、B700はフレーム数が少ないため、正直、選べるコマが大ざっぱなのである。
動画で撮ったからといって、すべてのシーンを切り出せるわけではないので注意が必要だ。
シーンによっては、黄色や緑にひっぱられた画面になる。
イエローやグリーン寄りになるのはB700の性質なので、撮影時または撮影後に調整するのがよいように思う。
ツグミ
撮り方としては決してほめられたものではないが、曇り空をバックにしたツグミを撮ってみた。
正直、もっとにじんだり破綻するかなと思っていたのだが、全体によくまとまった印象だ。
ここでは挙げなかったが、シーンによってはパープルフリンジがみられるものもあった。
まあ、こんな条件で撮るからだという話だが、ソフトがあれば簡単に補正できる程度のものなので、さほど気にすることもないかもしれない。
ちなみに、ツグミはこの秋、帰ってきたばかりのところを撮ったものだ。条件的にはよくない撮り方だが、ツグミが帰ってきた記念に撮ってみた。
まとめ
荒削りな面もあるものの、切り出しをカメラ本体で行えるのは、非常にいいことだ。専用のソフトを使わずとも、かんたん操作で切り出すことができる。
特に便利なのは、手ぶれでの失敗を気にしなくてもいいということだ。単写や連写と違って「その瞬間」を撮る必要がないので、気楽に撮ることができる。
欲をいえば、作業中に拡大することができればベストだが、さすがにそれはぜいたくというものだろう。
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