OM-D E-M5は、私がE-PL6の次に買ったミラーレス一眼だ。MARK2ではなく、初代のほうを使っている。
路線の違いはあるが、位置づけ的にはE-M5はPEN Liteシリーズよりも上のランクになる。だが、最初に使った時は正直、面食らった。
PL6と描写の方向性がずいぶんと違うのだ。発売時期はPL6のほうが1年ちょっと遅いが、それを差し引いてもE-M5のほうに大きなアドバンテージがあると思っていたのだ。
じゃじゃ馬のようなカメラ
だが、実際に使ってみると、E-M5の画はずいぶんと癖が強い。よく言われる「線の太さ」に比べて、全体のコントラストもかなり強く感じる。
ごつごつとした描写とでも言おうか、場面によってはズバッと決まりそうだが、「これはずいぶんと調整が必要だなあ」と思ったのが正直なところだ。
逆にいえば、そこから楽しめるのがこのクラスのカメラなのだろう。
実際、E-M5は設定によって描写がずいぶんと変わる。その設定も一筋縄ではいかず、じゃじゃ馬のようなところがあるが、面白いカメラである。
さて、OM-Dシリーズだが、「E-M1 / E-M5 / E-M10」という位置づけになっている。E-M1がフラッグシップだ。
ハイライト&シャドウコントロール
E-M5の設定に関しては、ハイライト&シャドウコントロールが1つのポイントだ。
あくまで私の感想だが、コントラストをいじるよりも、こちらのほうがイメージに近い画をつくりやすいように感じる。線の太さも解消されやすい印象だ。
少々とっつきにくい部分はあるが、この機能を使うと、パンチの効いた描写からゆるい描写まで、様々なことができる。
シャープに関しては、プラスにするとかなり線が強くなる。デフォルトでも強めなので、いじるとしてもマイナス方向がよいように感じている。