罫線表示と三分割法のこと

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今は、ほとんどのデジタルカメラが「罫線(グリッド)」を表示することができる。私が使っているカメラも、D40をのぞいてすべて罫線表示ができる。

この罫線表示、メーカーによって内容に違いがあるのが面白いところだ。

罫線表示

たとえば手元にあるオリンパス機、E-M5・E-PL6をみてみると、4つのタイプの罫線表示ができる。

「方眼・黄金分割・目盛り(十字の罫線)・対角線」だ。だが、不思議なことに「三分割」がない。

いちばん近いのは「方眼」だが、マス目が多く、分割位置も「三分割」とは違った場所になっている。

三分割法

ここ最近、日本の写真本(技術書)を読んでいて気づいたことがある。それは、どうも「三分割を軽く見ているのでないか」ということである。

三分割法を紹介しておいて「でも、あまりこだわらなくてもいいです」的な書き方をしているもの、下手をすると「日の丸構図は悪くない」とむしろそっちをプッシュしているようなものすらある。

昔から多くの人に使われてきた構図技法である「三分割法」には、使われ続けてきた理由がある(書物に書かれた最初が1797年というから、本当に長く使われてきている手法だ)。

技術書で持論を展開するのも悪くはないが、ベースとなるべき理論や基本をすっ飛ばしてというのは、いかがなものだろうかと思う。

まとめ

表示させなくても写真は撮れるが、「三分割は入っていて欲しかった」というのが正直なところだ。

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