10月の下旬ごろから岐阜県にも冬鳥の姿がみられるようになってきました。
このところよく遭遇するのは「ジョウビタキ」。
すずめと同じぐらいの大きさで、「ヒッヒッ、ヒッヒッ」という声で鳴く鳥です。
声だけを聞くと、油を差していない自転車のような音に聞こえることもあります。
スズメ目ヒタキ科「ジョウビタキ」
オスとメスの違い
ジョウビタキは、オスとメスとで姿がずいぶんと違っています。
ジョウビタキのメスは全体に淡い色をしていて、目の回りに白い部分があるのが特長です。
羽根には白い模様(白斑)があり、しっぽには淡いオレンジの部分があります。
それに対して、ジョウビタキのオスは全身がカラフルで、色もしっかりとついています。頭はグレー、顔は黒、お腹はオレンジととても目立つ色をしています。
遠くからみてもすぐに分かるオスとは違い、メスはほかの鳥との見分けがつきにくいことがあります。
特にこのシーンのように特長的な部分が隠れていると、すぐには分からない場合があります。
羽根の白斑
ジョウビタキは、オス・メスともに羽根に白い模様があります。
オスは、メスに比べて白い模様の面積が大きく、形もはっきりとしています。
この模様が「着物の紋」のようにも見えることから、「羽根に白い紋がある」と表現する場合もあります。
メスは、オスに比べて白い模様の面積が小さめです。体の色が淡いこともあり、オスほど白が際立って見えないこともあります。
ジョウビタキの鳴き声
ジョウビタキは、オス・メスともに「ヒッヒッ」と鳴きます。
「ヒッヒッ」のあとに、「カッカッ」という声が入ることもあります。また、「ジッジッ」という声で鳴くこともあります。
ちなみに、鳴くのは渡来してきたばかりの頃がほとんどで、「縄張り宣言」をするために鳴きます。それ以外の時期はあまり鳴かないのが特長です。
どのジョウビタキも1羽で縄張りをつくり、一冬を越します。
何を食べるか
ジョウビタキは、昆虫や木の実などを食べます。
こちらの写真は餌を口にしているところ。最初は木の実をくわえているのかと思ったのですが、よく見ると、何かの幼虫のようでした。
こんな大きな虫でも上手に食べてしまいます。
時期:冬鳥
種類:スズメ目ヒタキ科
大きさ:全長14cm
今回のカメラ
今回使ったカメラは、NikonのCOOLPIX B700です。
高倍率ズームを搭載したコンデジで、「ネオ一眼」とも呼ばれるタイプのカメラです。
ジョウビタキは冬の季節にはよく見られる鳥ですが、オスをB700で撮る場合、ピントが合いにくいことがあります。
ジョウビタキのオスは顔も目も黒いため、目にピントをあわせようとするとAFが迷うことが時々あります。
その場合は、いったん体などのピントが合いやすいところに合わせてから、再び目を狙うとスムーズにいくことがあります。